愛着スタイルの「4タイプ」は、どこまで裏付けがあるのか
安定型・不安型・回避型・恐れ型。愛着スタイルの診断は4つの箱に人を振り分けます。ところが、探索用2,399人と事前登録した確認用2,300人を分析した研究も、40研究のデータを統合した面接法の分析も、境目のある「型」は見つけていません。何が分かっていて、何が言い過ぎなのかを出典から整理します。
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安定型・不安型・回避型・恐れ型。愛着スタイルの診断は4つの箱に人を振り分けます。ところが、探索用2,399人と事前登録した確認用2,300人を分析した研究も、40研究のデータを統合した面接法の分析も、境目のある「型」は見つけていません。何が分かっていて、何が言い過ぎなのかを出典から整理します。
仕事と生活を天秤にかけて釣り合わせる——ワークライフバランスという言葉は、そういう絵を思い浮かべさせます。ところが研究の側が測ってきたのは、時間の配分ではありませんでした。侵食の向き、切り離せているかどうか、そして週55時間という線。4つの資料を突き合わせて、この言葉が指しているものを測り直します。
自分のことを話せば距離が縮まる、とよく言われます。実際に研究を開くと、この一文には少なくとも3つの別々の現象が混ざっていました。しかも実験室では効いた関連が、現実の場面では逆を向いた条件もあります。94の効果量を含むメタ分析と、脳画像・行動実験、日本語圏の尺度研究から整理します。
仕事が覚えられない——その苦しさを、能力の優劣ではなく学習の条件として読み直します。認知負荷理論のレビュー、184論文を統合した分散学習のメタ分析、テスト効果のメタ分析、10の学習法を評価した大規模レビュー。原典に当たって、何がどこまで言えるのかを整理しました。
断捨離の効果として語られる「集中力が上がる」「ストレスが減る」「人生が変わる」。この主張と実証研究の距離を測りました。視覚的な競合の脳科学、家の語り方とコルチゾールの観察研究、クラターの影響度と生活満足度の横断研究。関連はたしかにある。ただし、それが何の関連なのかは丁寧に見る必要がありました。
ジョブクラフティングは、働く人が自分で仕事の境界を作り変える行動を指します。3万5,670人のメタ分析を読むと、四つの下位行動のうち「しんどい要求を減らす」だけが、他の三つと逆の方向を向いていました。原典と二つのメタ分析に当たって整理します。
一人で映画に行くのをためらうとき、私たちが避けているのは体験そのものではなく、他人からの推測かもしれません。消費者研究、15分の独りを操作した実験、日記研究に当たって、「選べたかどうか」が何に効いていて、何には効いていなかったのかを整理します。
睡眠負債は借金の比喩ですが、研究が示す性質は借金とかなり違います。6時間睡眠を14日続けた実験、517万人分を統合したメタ分析、週末の寝だめを検証した代謝研究、そして厚労省のガイド。返せる部分と返せない部分を、出典をたどって整理しました。
仕事のやる気が出ないのは、意志の弱さの話なのか。21万人分を統合した動機づけのメタ分析、99研究をまとめた自己決定理論のレビュー、WHOの燃え尽きの定義、厚労省の労働安全衛生調査。「やる気」という一語を分解して、何が欠けているのかを出典から整理します。
反芻思考は「苦痛の症状とその原因・結果に、繰り返し受動的に注意を向ける反応の仕方」として定義された心理学の概念です。約1,300人の地域住民を1年追った研究、約1,130人のデータを因子分析した研究、そして反芻に的を絞った認知行動療法の試験まで、原典に当たって「ぐるぐる」の中身を整理しました。
ワークエンゲージメントは「活力・熱意・没頭」の3要素で定義された、仕事に関する肯定的で充実した心理状態です。バーンアウトの正反対として提唱されながら、因子分析はその想定を支持しませんでした。原典の測定論文、11万人規模のメタ分析、厚労省の白書に当たって整理します。
転職への不安は、慎重さの表れであると同時に、意思決定そのものに働く偏りの結果でもあります。現状維持バイアスの古典的研究、感情予測の外れ方を調べた6つの研究、入社後の適応を70標本でまとめたメタ分析、そして厚生労働省の賃金変動データ。決めきれない夜に効く材料を、出典に当たって整理しました。